漫画rawのダウンロードは違法?2021年著作権法改正と罰則をわかりやすく解説

「漫画 raw」「作品名 raw」「zip」「pdf」などで検索すると、正規の配信元ではないサイトが見つかることがあります。この記事では、海賊版サイトから漫画をダウンロード・閲覧することが法律上どう扱われるのか、2021年の著作権法改正の内容を中心に整理します。

※この記事は一般的な情報です。個別の事案については、文化庁の公表資料や弁護士へご確認ください。

結論:違法アップロードと知りながら漫画をダウンロードするのは違法

2021年1月1日に施行された改正著作権法により、違法にアップロードされたものだと知りながら、漫画・書籍・雑誌・論文・写真などをダウンロードする行為が違法になりました。それ以前は、音楽と映像(動画)だけが対象でした。

「raw」と呼ばれる海賊版サイトや、同人誌を無断で掲載しているサイトの多くは、作者や出版社・クリエイターの許可を得ていません。そこから画像やzip・pdfファイルを保存する行為は、この改正の対象になり得ます。

刑事罰の対象になるケース

ダウンロードが違法になる場合のうち、次の条件をすべて満たすと刑事罰の対象になります。

  • 正規版が有償で提供されている著作物である(市販の漫画・同人誌の多くが該当)
  • 違法にアップロードされたものと知りながらダウンロードしている
  • 継続的に、または反復してダウンロードしている

法定刑は2年以下の拘禁刑(2025年6月の刑法改正前は懲役)もしくは200万円以下の罰金、またはその両方です。親告罪のため、権利者の告訴が必要です。

違法にならないとされるケース

改正では、日常的なインターネット利用が過度に萎縮しないよう、次のような場合は対象外とされています。

  • 漫画の1コマ程度など、全体から見て軽微なもののダウンロード
  • 二次創作・パロディ作品のダウンロード
  • 違法アップロードだと知らなかった場合
  • 著作権者の利益を不当に害しないと認められる特別な事情がある場合

一方で、同人誌や単行本を1冊丸ごと保存するような行為は「軽微」には当たりません。

ダウンロードせずに「見るだけ」なら大丈夫?

ストリーミング形式でページを閲覧するだけの行為は、2021年改正のダウンロード規制の対象には含まれていません。ただし、それで安全というわけではありません。

  • 海賊版サイトの収益源は広告で、閲覧するだけでも違法サイトの運営を支えることになります
  • 不正な広告、偽のウイルス警告、フィッシングサイトへの誘導などのリスクがあります
  • 閲覧中に画像を保存したり、まとめてダウンロードしたりすれば、ダウンロード規制の対象になり得ます

リーチサイト(リンク集サイト)も規制されている

2020年10月1日施行の改正で、海賊版コンテンツへのリンクを集めて誘導する「リーチサイト」の運営や、そこへのリンク掲載も規制されました。「raw」や「漫画 zip」で見つかるリンクまとめサイトも、この規制の対象になり得ます。

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まとめ

  • 違法アップロードと知りながら漫画をダウンロードするのは、2021年1月から違法
  • 有償の作品を継続的・反復してダウンロードすると、刑事罰(2年以下の拘禁刑または200万円以下の罰金)の対象
  • 閲覧のみでも、不正広告やウイルス感染などのリスクがある
  • 正規の無料試し読みを使えば、安全に、作者を応援しながら作品を楽しめる

参考:文化庁「侵害コンテンツのダウンロード違法化に関するQ&A」(外部サイトへ)